これから芸能界を目指したいと思っている方でも、芸能事務所の選び方がわからない!という方は多いと思います。
私はこれまで芸能事務所に所属し芸能活動を5年以上し、芸能事務所選びの重要性を痛感しました。
今回はそんな芸能事務所の選び方について解説していこうと思います。
どこの芸能事務所に所属するかによって芸能界で成功するかどうかが決まると言っても過言ではないので、必ず最後まで読んでいって下さい。
芸能事務所選びの重要性について
まずは芸能事務所選びの重要性について話していきます。
そもそも芸能界で売れるために、どの芸能事務所に所属するかってそこまで重要なんでしょうか?
そこがわかっていない方も多いかと思いますが、、、
めちゃくちゃ重要です!!!
まず最初にこれをしっかりと理解して下さい。
あなたの今後の芸能活動を失敗で終わらせないために、芸能事務所選びはしっかり行いましょう。
ではなぜ重要か説明していきます。
芸能界のお仕事は最初芸能事務所が取ってくる
まず芸能界のお仕事というのは、あなたがまだ売れていない新人の場合は基本芸能事務所が仕事を取ってくるかオーディションに合格することで決まります。
オーディションに合格して仕事が決まる場合はあなた自身の力で取ってきた、とも言えますがそのオーディション自体も事務所が持ってきたものです。
例えば俳優や女優など役者を例に挙げてみましょう。
役者の場合、ドラマ、映画、舞台など様々なお仕事がありますが、例えばドラマの場合、ゴールデンタイムで流れているような予算の大きなドラマのキャストはオーディションで選ぶことはほとんどありません。(深夜ドラマやネットドラマなどはオーディションで選ぶことはある)
ゴールデンのドラマで主役やその周りにいるキャスト(エキストラなどセリフがないような役は除く)は、みなそれなりに売れていて見たことある人が多いですよね?
つまり無名の新人俳優をオーディションで選んで使うということはほとんどないんです。
(新人さんがいたとしても、バーターで出演していることが多い。この後説明します)
主演やその周りの重要な役柄のキャストは大抵すでに売れている俳優さんを使い、それ以外のちょっとしたセリフがあるような小さな役は主演俳優さんと同じ事務所の新人俳優さんなどが使われます。
これは主演俳優さん(大手芸能事務所の俳優であることが多い)と同じ事務所で、これから売り出していこうとしている新人俳優さんが、主演と一緒にキャスティングされる(これをバーターといいます)パターンです。
これは大物俳優さんがいる芸能事務所でしかできない出演の仕方です。
ドラマ以外でも各番組に出演する際には同様のキャスティング方法が取られたりします。
また、バーター以外で出演するケースでも、例えば歴史があって有名なタレントさんがたくさん所属している芸能事務所は各番組のテレビ局やスタッフなどと太いパイプがあるため新人タレントを番組に出してもらうことができます。
これは小さい芸能事務所ではできないことです。
次にマネージャーの営業力も大事です。
芸能事務所によってマネージャーの人数や質は様々です。
マネージャーの営業力も仕事を取ってきてくれるか、うまくタレントを売り出してくれるかに影響するので、良いマネージャーがたくさんいる芸能事務所に所属することが重要であることは言うまでもありません。
俳優以外の、モデル、タレント、アイドル、お笑い芸人にしても基本的には同じです。
オーディション案件についても、オーディションの主催者側から各芸能事務所へオーディションの連絡が来て、そこからオーディションに参加するので知名度のある大手の芸能事務所の方がオーディション案件も豊富にきます。
このように芸能活動をする上で、売れていない新人の間は芸能事務所が仕事を取ってきてくれたり、オーディション案件を持ってきてくれることによって仕事をすることができるので、どの芸能事務所に所属するかというのはこれから芸能活動を成功させるうえで非常に重要であると言えます。
芸能事務所の重要性についてなんとなく理解していただけたでしょうか?
芸能事務所の選び方
それではここから具体的な芸能事務所の選び方について解説していきます。
芸能事務所が大手であるか
これは前の段落で少し触れましたが、大手の芸能事務所の方が有名タレントが多数所属しているのでバーター出演(同じ事務所のタレントさんが出演している番組に一緒に抱き合わせで出演させてもらうこと)などができる、テレビ局や制作などとつながりがある、マネージャーが豊富、事務所自体に知名度がある、オーディション案件も豊富である、など様々な理由から、仕事を獲得する上で非常に有利です。
(上の段落でこれらについて詳しく説明しています)
しかし大手の芸能事務所のデメリットとしては、所属者が多い傾向にあるため一人ひとりの所属者に対して目が行き届いていなかったり、事務所内での仕事の取り合いも激しいため埋もれてしまう可能性があります。
これは少数精鋭の芸能事務所であれば起こりませんので、これは大手のデメリットと言えるでしょう。
一方で、まだできたばかりの小さな芸能事務所でも、大手の芸能事務所から分裂した場合や代表者が大手の芸能事務所社長の親族や関係者などである場合は、ビジネス上の理由で事務所を分けているケースもあるので、そういったところは選ぶ価値があります。
有名なタレントが在籍しているか
一つ目の芸能事務所が大手であるかどうか、といった点とも関係しますが、すでにある程度テレビなどに出ている所属タレントがいるかどうかというのも、重要なポイントです。
当然、売れているタレントがいるかどうかというのはその事務所自身の実績と言えますし、活躍している方がいるとその方のバーターで出演できたりします。
全く売れている人がいない事務所、というのは自分が所属したとしても、売れる確率は低いと考えられます。
自分の目指している分野の人がいるか
その芸能事務所に自分が目指している分野の人がいるかどうかというのも、重要な要素です。
俳優をメインでやりたいのに、モデルしかいない芸能事務所に入ってしまうと、自分のやりたいことと事務所の強みや方向性にズレが生じてしまうので、俳優としての活動が十分にできない可能性があります。
大手の芸能事務所であれば、色んな分野で活躍している方がいますし、仮にいなかったとしても自分がその分野を開拓していくこともできるため、よっぽど「モデルしかいない」みたいな専門に特化している事務所でない限りは大丈夫かと思いますが。
レッスンなど育成が充実しているか
育成のためのレッスンなどが充実しているかどうかというのも、考慮するポイントの一つです。
初めのうちは演技や表情の作り方、ウォーキングなど練習しないとできるようになりません。
事務所が無料でこういったレッスンを積極的に開催してくれるところは、とても助かります。
マネジメントが行き届いているか
前のところでも少し触れましたが、マネージャーのマネジメントが行き届いているかどうかというのは結構重要です。
初めのうちは自分で仕事を取ってくるというのはほぼ不可能なので、マネージャーがどれだけ仕事を取ってきてくれるかにかかっています。
マネージャーが放置しているような事務所では、なかなか売れることはできません。
その事務所のマネジメントが行き届いているかなんて、事務所に入ってみないとわからないので選ぶ際に考慮することはなかなかできませんが、すでにその事務所に入っている人の話を聞く機会などがあると聞いてみるといいかもしれません。
事務所の雰囲気・人柄
これも意外と重要です。
私は以前誰もが知っているようなとある大手の芸能事務所に面接に行った際に、チーフマネージャー含め3名が出てきましたが、初めから見下したような横柄な態度と、ヘラヘラした対応で、一瞬で入る気がなくなりました(笑)
誰もが知っている俳優・女優さんが多数所属するような芸能事務所でしたが、「ここは事務所の人間の力ではなく所属している俳優さんが優秀なだけだな」とすぐに気づき、将来性はないと感じたので辞退しました。
事実、そこの看板俳優が複数名事務所を移籍しました。
事務所は自分が一緒に仕事を行う会社みたいなものです。
事務所への信頼がなくなってしまえば、そこで頑張っていこうとも思えなくなってしまいます。
これも所属してみないとわからない部分も多いですが、私は面接などでそこのマネージャーの人柄などが合わないなと思ったところには所属しません。
怪しいところは選ばない
怪しい雰囲気を感じたらそこを選ぶのはやめましょう。
正直怪しい芸能事務所は結構あります。
私は以前、男性所属者しかいない事務所に応募した際、事務所の社長から直接電話がかかってきて面接に行ってみたらマツコ・デラックスさんみたいな社長が出てきました(笑)
男性で化粧をしていていかにも、、、という感じだったので身を引きましたが、後日そこの所属したことがある方に話を聞いたらやはりそっちの方だったみたいで、、、(笑)
大手の場合は大丈夫だと思いますが、そういった事務所もあるので何か怪しいと感じたら、選ぶのはやめましょう。
おすすめの芸能事務所について
ここまで芸能事務所の選び方について説明してきましたが、おすすめの芸能事務所を知りたい方もいるかと思います。
これまで私も数多くの芸能事務所を受けてきた経験があるので、その中で良かった芸能事務所を下記の記事で紹介しています。
おすすめの芸能事務所ランキングTOP20を大手芸能事務所の私が解説
評判が悪い・やばい芸能事務所の特徴と見抜き方!私の実体験エピソード
まとめ:とにかくたくさん受ける
芸能事務所の選び方について色々と書きましたが、ぶっちゃけ一番大事なことは気になったところはとにかく色々受けてみることです。
選んだとしても、特に大手の芸能事務所などは正直ほとんど受かりません。
色々と応募して受けてみて、受かった中から自分が行きたいところを選びましょう。
私は過去に芸能事務所を選びすぎてどこにも所属できないまま何年も経過してしまい、もっと早くどこかに所属して芸能活動をスタートさせておけば良かったと後悔したことがあります。
選びすぎも厳禁です。
事務所が微妙であれば移籍することもできるので、とにかくたくさん受けてみましょう。
今回は以上です。

これまで5年以上大手芸能事務所にて、俳優、モデルを中心に活動。
出演はドラマ、映画、雑誌、CM、再現VTR、など多数。
芸能界のリアルな話や売れるためのぶっちゃけ話を中心に書いていきます。