今回は司法試験・予備試験における各予備校講座の費用を比較していこうと思います。
予備校の値段はわざとわかりずらくしている?ためか調べても料金がわかりずらかったので。
僕は予備試験2年+司法試験1年で合格することができたのでその時利用した予備校や各予備校ごとの特色なども踏まえながら紹介していきたいと思います。
司法試験・予備試験における予備校を選ぶポイント
まず司法試験および予備試験の予備校を選ぶポイントとしては、下記の3つがあります。
- 通学講座か通信(オンライン)講座か
- 短期合格を目指すかじっくり深く学習したいか
- 料金(学費)は適切か
①通学講座か通信(オンライン)講座か
まずは通学講座で受講したいか通信(オンライン)講座で受講したいかによって選ぶ予備校は変わってきます。
通学講座は通学して受講できるので強制的に勉強する習慣が身に付きますし、同じように勉強している人たちが周りにいるのでモチベーションを保ちやすいかもしれません。
一方通信講座(オンライン)講座であれば、スマホ一台で学習できるので隙間時間に講義動画見たり時間を有効活用できます。
またわからないところがあったら巻き戻して見返すことができるので、学習効率は良いです。
また一般的に通信講座の方が学費は安く済みます。
ちなみに僕の場合は圧倒的に通信講座派です。
時間を有効活用しながら勉強するには通信講座のように少し空いた時間を利用して講義動画を見たりできるのは大きいですし通学で校舎まで通う時間がもったいないです。
また法律の勉強が初めてだったため、一回でわからないところも多く巻き戻しを使いながら勉強していました。
また通学だと100万円以上かかるところがほとんどで、通信講座だと安いプランで50万程で受講できるのでそこは大きなメリットでした。
②短期合格を目指すかじっくり深く学習したいか
これも予備校によって特色がかなり分かれます。
試験対策に特化し効率的に早く学習を進められる予備校もあれば、細かい論点まで網羅的に理論を深堀ってじっくり学習していくタイプの予備校もあります。
当然後者のほうが学習が終わるまでに時間がかかります。
僕の主観もありますが、司法試験の勉強過程においてこれらのレベル感を表すとこんな感じ。
BEXA(べクサ)→アガルート→資格スクエア→予備校本メインの独学→合格率の高いロースクール→辰巳法律研究所→LEC→伊藤塾→基本書メインの独学→合格率の低いロースクール
BEXA(べクサ)が一番試験対策に特化していて、合格率の低いロースクールは一番理論を深堀りします。
ただBEXAは試験対策に特化しすぎていて理論無視に近い感じなので、個人的には資格スクエアくらいの学習がおすすめ。
資格スクエアくらいまでが大体予備試験のカリキュラムを1年で終わらせることができます。
③料金(学費)は適切か
値段についても予備校によって様々です。
幅としては50万円~130万くらいまでで、自分にとって最適な価格を選びましょう。
傾向として、通信講座よりも通学講座、また大手の予備校の方が高い傾向にあります。
予備校の学費のためにアルバイトをたくさんして勉強時間を削るのは本末転倒なので、自分で払わなければいけない場合はなるべく費用をおさえましょう。
司法試験・予備試験における予備校の費用の比較一覧
各予備校ごとのプランと料金
さっそく各予備校の講座の費用を比較してみます。
今回は、伊藤塾、資格スクエア、アガルートアカデミー、辰巳法律研究所、LEC、BEXA(べクサ)を比較しています。
小さい予備校などを含めれば他にもありますが、代表的な予備校はこの5社なのでこれに絞って比較しています。
下記が各予備校ごとのプランと値段です。
予備校 | プラン | 料金 |
資格スクエア | 独学プラン | 498,000円 |
逆算プラン(添削、答練付き) | 798,000円 | |
逆算プレミアム(添削、答練、月2回テレビ電話付き) | 898,000円 | |
アガルートアカデミー | 予備試験1年合格カリキュラム | 593,600円 |
予備試験1年合格カリキュラム(週1通信指導付) | 1,174,600円 | |
予備試験1年合格カリキュラム(週1ラウンジ指導付) | 1,223,600円 | |
辰巳法律研究所 | 予備試験スタンダードスキーム | 774,000円 |
LEC | 1年スピードマスターコース | 978,150円 |
1.5年合格コース | 1,102,870円 | |
伊藤塾 | 本科生+リーガルトレーニング(通信) | 1,299,900円 |
本科生+リーガルトレーニング(通学) | 1,339,900円 | |
本科生+リーガルトレーニング+学習支援(通信) | 1,324,900円 | |
本科生+リーガルトレーニング+学習支援(通学) | 1,364,900円 | |
BEXA | 講師ごとの単発講座 | 講座によってまちまち |
プランは各予備校ごとにいくつかありますが大体の相場感はつかめるかと思います。
資格スクエアやアガルートアカデミーは一番安いプランであれば50万円~60万円ほどで受講することができます。
ちなみにBEXAは講師ごと、科目ごとに様々なプランがあり、司法試験や予備試験講座というよりは「吉野先生の民法〇〇講座」といった形でピンポイントで対策するための講座が多いので、別の予備校などで一通り学習した後に弱点などを単発でBEXAで受講するのがいいです。
いわばBEXA(べクサ)は予備校というよりも、様々な講師が好きな講義を自由に配信して提供できるオンラインプラットフォームのイメージです。
一方、大手の伊藤塾は130万前後学費がかかるので予備校によって値段にかなりの開きがあることがわかります。
司法試験・予備試験の安い・コスパの高いおすすめの予備校は?
司法試験・予備試験におけるコスパの高いおすすめの予備校を紹介します。
評価基準としてはカリキュラム、講義の質、料金などを総合的に考慮して評価しています。
1位:資格スクエア
1位は資格スクエアです。
資格スクエアは僕自身も受講していて、資格スクエアのおかげで予備試験(2年)+司法試験(1年)で合格することができました。
資格スクエアの予備試験のカリキュラムは1年で合格できるものですが、僕の場合は最初の1年はあまり勉強しなかったので2年かかりました、、、(笑)
ちなみに僕が予備試験の勉強を始めるとき、資格スクエアを選んだ理由としては身近な友人で予備試験と司法試験に受かった友達がいたからでした。
その友人から予備校を選ぶなら絶対に資格スクエアがいいよ!とおすすめされたからでした。
その友人はもともと勉強を始めたとき資格スクエアのことを知らなかったらしいのですが、これ最初から知ってた人ずるい!とまで言っていました(笑)
理由は下記にも書いてあるとおりです。
近年合格実績も急速に伸び続けておりなんと2019年度の司法予備試験では全体の合格者が376名でそのうち資格スクエア受講生が147名もいました。(合格者の約1/3が資格スクエア受講生)
資格スクエアの魅力はなんといっても価格の安さと予備試験を1年で合格できる効率的なカリキュラムです。
上記の表を見てもらってもわかる通り、価格についてはトップクラスの安さです。
そして予備試験も1年で合格できるための重要論点に絞った効率的なカリキュラムで、短期合格を目指すにはうってつけです。
また講師も超人気講師の高野先生と吉野先生が担当していてとてもわかりやすく受講することができました。
料金、質、ともに非常に良かったため、予備校をおすすめするとしたら間違いなく資格スクエアをおすすめします。
資格スクエアについて詳しくはこちら
2位:アガルートアカデミー
2位はアガルートアカデミーです。
- 講座料金が60万円~120万円前後
- 2020年度の司法試験において650人の合格者を輩出
- 個別指導・論文添削などのサポートが充実
- 重点をまとめたコンパクトな教材
アガルートアカデミーは比較的新しい予備校で、料金も資格スクエアに次いで安い値段となっています。
2020年度の司法試験では合格者のおおよそ半分にあたる650人がアガルートアカデミーの出身者です。
個別指導や論文添削などのサポートが充実していることと、教材が綺麗にまとまっていることが特徴です。
3位:伊藤塾
3位は伊藤塾です。
言わずと知れた業界最大手の司法試験・予備試験予備校です。
合格実績、講義内容ともに申し分ありませんが、費用という面においてはかなり高く、1位の資格スクエアが50万円程度から受講できるのに対し伊藤塾は130万円前後かかります。
予備校 | プラン | 料金 |
伊藤塾 | 本科生+リーガルトレーニング(通信) | 1,299,900円 |
本科生+リーガルトレーニング(通学) | 1,339,900円 | |
本科生+リーガルトレーニング+学習支援(通信) | 1,324,900円 | |
本科生+リーガルトレーニング+学習支援(通学) | 1,364,900円 |
また論点の細かい部分まで隅々やるのでカリキュラム消化だけでも2年かかります。
最短合格ということを考えると、資格スクエアやアガルートアカデミーの方が向いていると言えます。
ただし資格スクエア、アガルートアカデミーともに通信講座のみのため、通学で勉強したい方は伊藤塾がいいでしょう。
4位:辰巳法律研究所
辰巳法律研究所は1977年設立の老舗の司法試験予備校で、業界では最も歴史が長く伝統のある予備校です。
辰巳の全国模試は問題・解説ともにクオリティーが高いと評判で、受験する方が数多くいます。
費用面では
- 予備試験スタンダードスキーム:774,000円(税込)
となっています。
司法試験予備校界隈でも非常に強い影響力を有していますが、近年は資格スクエアやアガルートアカデミーなど新しい予備校が圧倒的な安さと共にどんどん合格実績を伸ばしてきており押され気味。校舎を一部廃校したり縮小傾向にあるようです。
5位:LEC東京リーガルマインド
LECは他の資格などでも予備校として名前自体は聞いたことがある人が多いかなと思います。
司法試験に限らず様々な資格の予備校として大手で有名です。
僕は公認会計士のイメージが強い予備校です。
通信・通学どちらも対応しています。
費用面では
- 1年スピードマスターコース:978,150円(税込)~
- 1.5年合格コース:1,102,870円(税込)~
と大手だからか少し高いかな、という印象。
総合的に見てあえてLECを選ぶ理由がないかな、と思ってしまいます。
その他:BEXA(べクサ)
BEXA(べクサ)は一般的な予備校と違い、オンライン上でそれぞれ講師個人によって様々な講座を配信しています。
いわばBEXA(べクサ)は予備校というよりも、様々な講師が好きな講義を自由に配信して提供できるオンラインプラットフォームです。
よって他の予備校なので一通り勉強してから弱点や強化したい部分などをBEXA(べクサ)で単発に受講する、というのが適した使い方です。
よってBEXA(べクサ)はランキングの対象外としました。
ただBEXA(べクサ)自体は人気の講師や様々な対策講座が用意されていて上記のような使い方であれば非常に使い勝手は良いので、他の予備校で一通り学習したあとはおすすめです。
まとめ:短期合格と料金の安さで資格スクエアがおすすめ
勉強の効率、学費の安さなど総合的に考慮して資格スクエアが一番おすすめです。
50万円前後で受講できるというのは非常に魅力的ですし、高い予備校に通ってバイトに時間を使って勉強時間を削っているようでは本末転倒です。
カリキュラムも短期合格に向けた効率的な学習の進め方になっているので、早く受かり方にも最適です。
実際に僕も資格スクエアを利用して予備試験と司法試験を合わせて3年で合格することができました。
予備校選びに迷っている方には間違いない選択だと思います。

司法予備試験→司法試験に合格。現在は法律事務所にて新人弁護士として活動してます。僕が通っていた司法試験予備校について紹介していきます。