俳優や女優のオーディションを受けたいから、事前にセリフ例を知りたい、と思う人は多いと思います。
俳優や女優のオーディションを受ける場合は、必ずといっていいほど演技審査があり、大抵の場合はセリフを渡されてお芝居をすることになります。
いきなりぶっつけ本番でやっても必ず失敗するので、事前にセリフ例を見て練習しておく必要があります。
今回は、これまで数多くの俳優・女優オーディションを受けてきた私が、代表的なセリフ例を紹介いたします。
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俳優・女優オーディションのセリフ例
俳優や女優を目指すなら、まずは事務所へ所属するオーディションを受けなければなりません。
オーディションでは必ずと言っていいほど演技審査があります。
基本的には、オーディションで使用される台本は主催側が用意するものになります。
オーディション後には、その台本は回収されてしまうことがほとんどですので、公開はされていませんが、いくつかパターンがありますので紹介していきます。
1人芝居をするときのセリフ例
相手がいない1人芝居をするときのセリフの例です。
例えば、
「よし!今日の夜ごはんは焼肉にしよう!…え?嫌なの?なんで?大丈夫だよ〜。匂いなんて明日になったらとれるよ〜!え〜。じゃあ、…寿司にする?」
「見て見て!どう?…可愛い?今年の夏に向けてイメチェンしてみたんだ!似合ってる?インスタで話題になってた美容室で切ってもらったんだ!」
「犯人はこの中にいます。ここにいる皆さんにはそれぞれアリバイがありますが、実は1人だけどうしてもおかしい点が一つだけ。それは…。」
などです。
相手がいないので、審査員にどれだけ相手がいるように見せることが出来るかがポイントになります。
演技をする自分自身も、相手がいる前提でセリフを言うように、「セリフの間」や「リアクション」「動き」などを意識して演技をしてみてください。
複数で芝居をするときのセリフ例
複数人で芝居をするときの例です。
例えば、
A「世界中の人を幸せにしたいなんて無理です。こうやってあなたが私と話してる間にも、傷ついてる人、泣いてる人もいる。でも、あなたはそんなこと分からないでしょ?」
B「分かるよ。」
A「じゃあ、あの人。」
B「え?」
A「あの人が最近何で悩んで泣いたか分かりますか?」
B「え、えっと…。」
A「ほら、分からないでしょ?分からないのに幸せになんか出来ないです。」
などです。
複数人で芝居をする場合は、「会話をする」意識をしっかり持って取り組んでみてください。
また、「リアクション」「動き」「声量」なども不自然じゃないか?
複数人の場合は相手とのバランスが大事になりますので、自分勝手なセリフの言い回しではなく相手に合わせるという意識で取り組むと上手く表現することが出来ます。
1人で朗読をするときのセリフ例
声だけで感情を表現し、風景や情景などを聞き手に想像させる芝居です。
例えば、
「愛してるという言葉だけでは、その気持ちが全然感じられないんです。単なる言葉では不十分です。もっと具体的に表現してください。そんな大切な感情をストレートに言葉にできないのですか?そのせいで、私が伝わりにくい人間のように感じます。あなたは、ただ「愛してる」と言うことを怖れているだけではないですか。」
「日曜日はいつも気分が沈んでしまう。その理由は、翌日の月曜日が気が重いから。しかし、火曜日は月曜よりは気分が晴れるので、実は月曜日もそこまで悪くない。この気が重い感じが今日限りと思えば、そのためだけに全てを諦めるわけにはいかない。全部捨てたくなるけど、気分が良い火曜日のために、今日の重苦しさは耐えなくては。」
などです。
朗読をするときのポイントは、セリフをしっかりと理解することです。
声だけで表現するのはとても難しいです。自分がしっかりセリフを理解していないと、聞き手に物語を理解させることは出来ません。理解した上で、感情の入れかたを工夫しなければなりません。
また、感情や雰囲気を声のトーン、強弱、速度で表現しますので、文脈に合わせて声の高さや強さを変えることで、より魅力的な朗読になります。
アドリブを求められるときのセリフ例
あらかじめ設定が与えられてアドリブで芝居をすることを求められる場合もあります。それを「エチュード」と言います。
例えば、
「友人との待ち合わせ場所に到着したら、急に雨が降ってきた。傘を持ってきていないから急いで、屋根があって雨宿り出来る場所を探す。屋根があるお店を見つけ、濡れてしまった服をハンカチで拭いていたら、友人が遠くから私の名前を読んでいる。友人が近づいてきたら『遅いよ!』と最後に言う。」
このような具体的な芝居の流れが決まっており、最後のオチだけが決められているような演技をすることをエチュードと言います。
1人芝居で表現したり、同じオーディション参加者と芝居をする場合もあれば、オーディション側が用意した俳優さんが相手をしてくれる場合もあります。
エチュードが審査にある場合は、しっかり流れを理解し最後のオチまでに持っていく線を表現できるかが鍵となります。
とても難易度が高いので、初心者向けのオーディションでやっているところは少ないですが、トップレベルのドラマや映画のオーディションではよくやる内容です。
オーディションのセリフはいつ渡される?
オーディションのセリフは事前に渡されるパターンと、当日に直前になって渡されるパターンの2種類があります。
事前に送付される
事前に渡される場合は、オーディションの日時や会場地図、エントリーシートなどと一緒に台本が送られてきます。
事前に台本が送られる場合は、台本を必ず覚えてオーディションに望むようにしてください。
事前に渡すということは、しっかり演技をしてほしいから渡しています。実際、ドラマや映画で台本を見ながら演技をしている人はいませんよね?
段取りではなく、演技力を特に力を入れて見たいと考えているからこそ、事前に配布していると思ってください。
また、覚えるだけではなく動きなども練習して望むとより表現力を見せることが出来ます。
自分の声を録音したり、動きながら芝居している様子を撮影して見返すなど、客観的に自分を見ることで短所も見えてきますので、この練習方法をぜひ取り組んでみてください。
直前に渡される
直前に渡される場合は、セリフを見ながらやっても大丈夫と案内されることがほとんどですが、なるべく覚えるようにした方が印象は良いです。
前にも説明しましたが、セリフを見ながら芝居してしまうと読んでいるだけになってしまい段取りっぽく見えてしまうからです。
初心者の方はなかなか、難しいとは思いますがセリフを覚える努力をして望むようにしてみてください。
セリフを見ながら芝居をするときの注意点ですが、台本で自分の顔を隠さないように注意してください。
審査員は演技をしている表情をチェックしています。審査員に顔が見えていないと審査することが出来ませんので要注意です。
オーディションでセリフを読むポイント
次にセリフを読む時のポイントを紹介します。
具体的にあげるとより多くのポイントをあげれますが、初心者の方は一気に全てのことをこなすのは難しいと思います。
まずはこれから紹介する4つのポイントを抑えてオーディションに望んでみてください。
声を相手に届ける意識
セリフは相手に届くように意識して話すようにしてみてください。
セリフには届ける相手が必ずいます。
複数人で芝居をするときは、会話している相手がいますのでやりやすいですが、1人芝居になると相手が目の前にいないので、自分で会話する相手を作り出さないといけません。
また、独り言の場合はセリフを届ける相手は自分自身になります。少し難しいですが、「セリフを届ける」という意識を持ってセリフが言えれば、滑舌や声量も自然と良くなります。
声量は普段喋っている会話より、少しボリュームを上げて話すくらいが丁度良いかもしれません。
棒立ちにならない
1人芝居でも複数人で芝居をするときも動ける場合は動きをつけるようにしましょう。
棒立ちでセリフを言っていると一気に素人感が出てしまいますので、動きながらセリフを言えるように事前に練習しておくのもおすすめです。
ただ、この時の注意点ですが、動きすぎてしまい審査員に背を向けないように注意してください。
演技中は審査員=観客です。自然な動きを意識しながらも、審査員に表現をしっかり見せるような動きをしましょう。
素を出さない
演技中は自分が出ないようにしましょう。
例えミスをしてしまっても素が出ないようにカットがかかる最後まで演じ切ってください。
ミスは一流の俳優、女優でもあります。審査員も少しのミスくらいは正直気にしていません。
ミスをしても最後まで演じ切ることが出来れば好印象を与えることが出来ます。
セリフはなるべく見ない
これは冒頭でも触れましたが、セリフは事前配布でも当日配布でもなるべく見ないようにしましょう。
審査員への印象も違いますし、セリフが頭に入っているほうが表現がしやすいからです。
一流の俳優、女優レベルになってくるとオーディションで当日配布されたセリフはすぐ頭に入れて、台本は見ないで演技をするのが当たり前です。
最初からそのレベルで出来ないにしても、セリフは頭に入れて演技をするという意識は最初から持っておいたほうが良いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
演技オーディションで成功するためには、初心者とはいえ最低限のハードルはクリアする必要があります。
今回紹介したポイントをしっかり抑えて演技が出来れば、何も対策をしないで望むよりも結果は良い方向にいくかと思います。
また、競争相手に勝つためには、早い段階から継続的な練習が不可欠です。日々の努力を怠らないことが、オーディションでの成功への鍵です。
熱心に取り組んだ人の情熱は、審査員に強く伝わります。
熱量を持って、オーディションにぜひ望んでください!
これまで10年以上大手芸能事務所にて、俳優、モデルを中心に活動。
出演はドラマ、映画、雑誌、CM、再現VTR、など多数。
芸能界のリアルな話や売れるためのぶっちゃけ話を中心に書いていきます。