ワタナベエンターテインメントは、多くの芸能人が活躍しています。
お笑い芸人のほかにも、瀬戸康史、志尊淳、中川翔子、イモトアヤコなどの男女タレント、林修や伊沢拓司らの文化人、AKB48の柏木由紀ら女優や女性タレントの人気者も擁する歴史の長い大手事務所です。
ワタナベエンターテインメントはどのような評判がある事務所なのか、芸能界・メディア関係者の声をもとに考察します。
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ワタナベエンターテインメントの評判は?
老舗芸能プロとして親世代も認めるブランド力
ワタナベエンターテインメントは、1950年代後半に日本の芸能界の基礎を作った芸能プロダクションです。
当時は渡辺プロダクションという名称で、ザ・ドリフターズ、キャンディーズなどの昭和の人気者も所属していました。
芸能界を目指している人たちの親世代にとってもこの事務所の知名度は抜群に高く、子どもがこの学校/会社に入ってくれると安心…という信用度に似た、ブランド力を持っています。
番組制作でも大手でメディア露出力に定評
ワタナベエンターテインメントは、制作会社としても人気テレビ番組を手がけてきました。
現在は、バラエティコンテンツ事業部が『ネプリーグ』『なりゆき街道旅』『日曜日の早耳学』などの番組を制作。
ストーリーコンテンツ事業部では映画やドラマを制作しています。
ワタナベエンターテインメントが制作している番組のMCには、自社の所属タレントを起用しています。
作品に呼ばれるのを待つだけでなく、自社で作った番組や映画に所属タレントを起用して、積極的なメディア露出によって人気者に育てることができるという強みがあります。
養成スクールが有名だが、事務所正式所属はかなりの狭き門?
ワタナベエンターテインメントは、次世代のスターを育てるための養成スクールに力を入れています。
現在は、多くのお笑い芸人を生んできたワタナベコメディスクールなど7つの系列スクール(ワタナベエデュケーショングループ)があります。
この中で女優を育成するコースがあるのが、ワタナベエンターテイメントカレッジ(対象は16~29歳)、ワタナベエンターテイメントスクール(小学校4年生から高校2年生)です。
俳優では山田裕貴、志尊淳、井上想良、見上愛もワタナベエンターテインメントのスクール出身です。
芸能界を目指す人たちに広く門戸を開かれたルートのつひとつですが、試験やオーディションをクリアして入学したなかから、実際にワタナベエンターテインメント所属に“昇格”できるのはひと握りで、ハードルはかなり高いということを覚悟する必要があります。
「闇営業」問題でワタナベエンターテインメントからも処分者
過去の出来事としては、お笑い芸人が反社会的勢力と事務所を通さずに仕事をしていた闇営業が問題化したときに、吉本興業所属のお笑いタレントが活動自粛をしてニュースになりました。
ワタナベエンターテインメントに所属するザブングルも謹慎処分を受けました(その後、復帰)。
しかし、ワタナベエンターテインメントは、問題が発覚してからの対応が早く、コンプライアンス体制の強化を発表したことから、世間の反応としてワタナベエンターテインメントのイメージがアップしたというを声が多く聞かれました。
男性俳優に比べて女優の層はやや薄い?
ワタナベエンターテインメントは、若手男性俳優集団の「D-BOYS」を2004年に結成。
そこから瀬戸康史、山田裕貴、志尊淳らの主演級俳優を輩出しています。
一方、所属している若手女優は、過去の所属者を振り返っても、あまり多くはありません。
最近では、見上愛が主演級に成長して、事務所を代表する若手女優になりました。
お笑い芸人の丸山礼も、NHKドラマ『ワタシってサバサバしてるから』で主演するなど、演技でも活躍しています。
ワタナベエンターテインメントはどんな事務所?
歴史
1959年に渡辺プロダクションとして設立。
アグネス・チャン、天地真理、小柳ルミ子など、日本の女性アイドルの元祖と呼ばれる人はほとんどが渡辺プロダクション所属でした。
2000年に芸能マネジメント部門が分社してワタナベエンターテインメントという名称になり、渡辺プロダクションはグループを統括する持株会社の名称として残っています。
ワタナベエンターテインメントがお笑いに強い理由
大阪発の吉本興業に対して、「東京のお笑い」をリードしてきたのがワタナベエンターテインメントです。
現在はネプチューン、アンガールズ、ロッチ、ハライチ、あばれる君。、ハナコ、Aマッソ、パーティーちゃんなどのお笑い芸人が所属しています。
事務所の原点になったのは、コメディアン俳優として活躍した植木等らのクレイジー・キャッツとザ・ドリフターズ(1979年に担当マネージャーが設立した系列会社イザワオフィスに移籍)の2組です。
その伝統が今にも続いて、お笑いが中心ジャンルになっています。
ワタナベエンターテインメントに現在所属している女優・女性タレント
しかし、ワタナベエンターテインメントはお笑いだけの事務所ではありません。
松本明子、中川翔子、ギャル曽根らテレビでおなじみの人気女性タレントのほか、女性アイドルや女優も所属しています。
柏木由紀(AKB48)
2006年にAKB48に3期生として加入して、2009年からワタナベエンターテインメントに所属。
ここ数年は最年長現役メンバーとして劇場公演のプロデュースやソロ活動も展開していましたが、2024年10月に卒業を発表。
2024年3月に卒業コンサートが開催予定です。
アイドル系ではほかに、元AKB48の倉持明日香と大家志津香、SKE48の谷真理佳、元BiSHのモモコグミカンパニーが所属しています。
見上愛
2019年に女優デビュー。
2022年に『liar』で連ドラ初主演。2021年からJRAのCMに長澤まさみらと出演しているほか、花王キュキュットのCMでは多部未華子、志尊淳と出演しています。
2024年のNHK大河ドラマ『光る君へ』にも出演します。
ねお
ワタナベエンターテインメントは近年、インフルエンサーの育成にも力を入れていて、その筆頭がリップシンク動画で人気を集めた「ねお」です。
2022年からワタナベエンターテインメントに所属。
2022年5月には川栄李奈主演ドラマ『義経のスマホ』で静御前役を演じました。
You Tubeのチャンネル登録者数は約92.7万人(2024年11月現在)。
TikTokで人気を集めた実妹の野咲美優も2022年からインフルエンサーとして所属しています。
ワタナベエンターテインメントが求めているタイプは?
バラエティ番組でも活躍できるマルチタレントタイプ
俳優や歌手がバラエティに出演したり、俳優やお笑いタレントが歌を歌ったり、ジャンルを越えた活動を日本で初めて積極的に進めたのが、ワタナベエンターテインメントでした。
その軸になっていた番組が、年1回、人気俳優が特技を見せた『新春かくし芸大会』で、ワタナベエンターテインメントが制作して、2010年までフジテレビ系で放送されました。
現在は後継番組として、ワタナベエンターテインメント制作の『芸能界特技王決定戦 TEPPEN』が不定期で放送中です。
『新春かくし芸大会』が象徴するように、ワタナベエンターテインメントはマルチな活躍ができる人気タレントをテーマにしてきました。
女優志望でも、演技だけでなく、いろんなことをやってみたい人はワタナベエンターテインメント向きのタイプと言っていいと思います。
お茶の間に親しまれる愛されキャラ
ワタナベエンターテインメントはまた、幅広い層に支持される「お茶の間の人気者」を育てきました。
ベテランの所属タレントでは、中山秀征、石塚英彦、ビビる大木、松本明子、ギャル曽根などが挙げられます。
柏木由紀も、握手会での神対応がファンに支持されました。
事務所の伝統的なカラーとして、好感度が高い、愛されキャラタイプの人を求めている気風があると考えられます。
まとめ
ワタナベエンターテインメントは、日本の芸能エンターテインメントの歴史を作ってきました。
芸能界を目指している人の中でも特に、好感度が高く、マルチな才能を持っている人は注目したい事務所です。
若手女優がやや少ないという点が唯一の課題とも言えますので、女優志望の人は狙い目かもしれません。
これまで10年以上大手芸能事務所にて、俳優、モデルを中心に活動。
出演はドラマ、映画、雑誌、CM、再現VTR、など多数。
芸能界のリアルな話や売れるためのぶっちゃけ話を中心に書いていきます。