ユマニテの評判は？どんな事務所なの？求めているタイプなど

ユマニテは、主演ができる演技派女優たちを擁する少数精鋭の事務所として、テレビドラマや映画の関係者から「ユマニテ所属なら、間違いはない」という信頼を得ています。

ユマニテにはどんな評判があって、どんな特徴がある事務所なのでしょうか。

芸能界やマスコミ関係者の声をもとにリアルな評判に迫ります。

ユマニテの評判は？

演技力に定評がある実力派揃い

ユマニテには演技力の評価が高い女優が揃っています。

日本アカデミー賞で最優秀主演女優賞を受賞した岸井ゆきの、ブルーリボン賞主演女優賞など多くの賞に輝いた門脇麦、NHK朝ドラ『まんぷく』で主演した安藤サクラ、海外の映画祭でも絶賛された『ドライブ・マイ・カー』でヒロインを演じた三浦透子、バイプレイヤーとして数多くのドラマや映画に出演してきた藤井美菜などが在籍しています。

ホリプロやスターダストプロモーションなどの幅広いジャンルのタレントが所属している大手芸能事務所がショッピングモール的だとすると、ユマニテは演技がうまい俳優に絞った専門店のようなところだと言えます。

この事務所に新しい女優が入るのは数年に1人ですが、それだけに注目が高くなっています。

元所属俳優・東出昌大は再トラブルで契約解消

ユマニテには男性俳優では井之脇海や岡山天音などが所属しています。

過去には東出昌大もデビュー当時から所属していました。

2020年に東出が不倫騒動を起こして謹慎となったときには、CM出演していた企業への億単位と言われる違約金をユマニテが払うなど将来に向けてのサポートをしました。

しかし、2年後に再び、別の女性との密会が週刊誌で報道されると契約解消を発表。

その結果、厳しい対応を打ち出す事務所として業界内での信頼度が高まりました。

アットホームな少数精鋭主義

ユマニテは少数精鋭の事務所です。

現在所属しているのは12人の女優、6人の男優、3人の研修生だけです。

同じ芸能事務所でも1000人以上のタレントが所属しているスターダストプロモーションなどと比較するとかなり少ない数字です。

しかし、正式所属している俳優のほとんどが主演級になっています。

スタッフの人数も少ないので事務所の雰囲気は家庭的で、俳優とスタッフの距離が近くなっています。

芸能界を目指している人の中でも、学校の部活のような雰囲気の中で実力を付けていくのが得意なタイプに相性がいい事務所だと思います。

所属できるかは代表の「目」にかかっている？

演技派女優が揃っているだけに、女優を目指している人の間ではユマニテは「所属したい事務所」として髙い人気を集めています。

しかし、少数精鋭ということは、それだけ所属するのが難しいということを意味しています。

ユマニテの所属俳優の層の厚さは、敏腕マネージャーとして知られる同社の社長が俳優として将来性があるかどうかを的確に見抜く力があるからだと言われています。

事務所を代表する女優だった満島ひかりは2018年独立

ユマニテのような少数精鋭の事務所は、あまり多くの所属者を同時に抱えないということでもあるので、所属することができても事務所内での「サバイバルレース」を生き抜かないといけないという部分があります。

小西真奈美、伊藤歩、寺島しのぶ、桜井ユキなど、ユマニテからほかの事務所に移った女優も少なくありません。

満島ひかりは、俳優業に力を入れるようになった2009年からユマニテに所属していましたが、2018年に独立しました。

ユマニテを代表する女優のひとりになっていたので事務所との関係を不安視する声もありましたが、ユマニテの公式サイトには「所属という形ではなくなりますが、今後ともできる限りのサポートを続ける所存です」というコメントが発表され、良好な関係が続いていることを示しました。

丁寧な作品選びで若手を育成

ユマニテの俳優育成戦略は、ひとりひとりの持ち味を活かして、じっくりと作品選びをしながら育てていくというやり方です。

たとえば、門脇麦が日本映画シーンで脚光を浴びるきっかけになったのは、2014年に公開された『愛の渦』でヒロインの女子大生役を演じたことでした。

この映画は、本編123分間の中で出演俳優が洋服を着ているシーンが18分30秒だけという刺激的な異色作で、R-18指定作品になりました。

今後が有望とされている20代の女優の出演作としては、ほかの大手事務所なら躊躇してしまう可能性もあるチャレンジ作でしたが、ユマニテは門脇麦の演技力を活かすことができる作品として出演を決めました。

門脇麦はこの映画での演技が高い評価を集め、キネマ旬報ベスト・テン 新人女優賞など多くの映画賞を受賞しました。

ユマニテは、どんな事務所？

歴史

1981年に、加藤登紀子らのマネージャーを務めていた現代表がユマニテを設立。

2016年に死去した根津甚八も所属していました。

なお、ユマニテとはフランス語で「人間性」「人類」を意味することばです（英語で言えば、ヒューマニティー）。

主な所属女優

岸井ゆきの

出典：ユマニテ|humanité公式

高校生時代にスカウトされ、俳優活動をスタート。

2018年にNHK朝ドラ『まんぷく』に出演して知名度が急上昇しました。

下積み時代にしていたアルバイトは、2019年に映画『愛はどうだ』で主演（この作品で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞）してからもしばらくは続けていたといいます。

2024年2月スタート予定のドラマ『お別れホスピタル』でも主演します。

門脇麦

出典：ユマニテ|humanité公式

高校卒業を前に女優を目指して事務所に履歴書を送ったことが芸能界入りのきっかけとなり、2011年にドラマ『美咲ナンバーワン』でデビュー。

2013年に『スクールガール・コンプレックス』で映画初主演。

2015年にはNHK朝ドラ『まれ』で土屋太鳳が演じたヒロインの友人を演じました。

2022年放送の菅田将暉主演ドラマ『ミステリと言う勿れ』でライカ役をミステリアスに好演して注目を集めたのに続き、2024年1月期の『リバーサルオーケストラ』でゴールデンプライムタイム帯連ドラ初主演。

2024年1月期もドラマ『厨房のありす』で主演します。

蒔田彩珠

出典：ユマニテ|humanité公式

ユマニテ期待の若手女優です。

2012年にドラマ『ゴーイングマイホーム』で阿部寛の娘役を演じて俳優デビュー。

2015年、ユマニテに移籍。

2018年に『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』で映画初主演。

2021年の『おかえりモネ』、2022年の『妻、小学生になる』でも演技力を発揮して注目を集め、2024年放送の『わたしの一番最悪なともだち』で連ドラに初主演しました。

ユマニテが求めているタイプは

演技に深みがある本格派

ユマニテは、演技を中心に活動していきたい思いが強い人に合っている事務所です。

ユマニテに所属している女優の特徴は、岸井ゆきの、門脇麦、古川琴音、蒔田彩珠など、静かめな存在感の役柄を得意としていて深い演技を見せる、感性豊かなタイプが目立つことです。

役を演じたときに見ている人にインパクトを与えることができるような、女優らしさを内面に秘めていることも大事な要素になりそうです。

10代の早い時期からスカウトやオーディションで芸能界に入る女優が多い中で、ユマニテの所属女優は20代になってからブレイクした、どちらかというと遅咲きの人も多く、「ちょっと遅いかも」という年齢の人でも、素質があれば所属の可能性がある事務所です。

そういう人にとっては、人生経験を積んでいるという点もアドバンテージにもなる可能性があります。

ほかの人とは違う個性を持つ

ユマニテの女優は、ただ単に演技がうまいというだけでなく、個性的な存在感の持ち主ばかりとなっています。

雰囲気が個性的なので演じる役は自由奔放な変わり者が多いですが、普段の素顔は知的でふんわりとしているというのが、ユマニテの女優に共通する要素となっています。

現在、18歳でユマニテ所属女優の中で最も若い伊東蒼も独特の雰囲気で、2024年4月に公開された映画『世界の終わりから』で主演するなど次世代主演女優候補として期待されています。

まとめ

いかがでしたか？

改めて見ると、ユマニテの所属女優は演技派・実力派揃いでしたね。

公式サイトに掲載されているマネージャー募集のメッセージでは、ユマニテ所属俳優について、こう表現されています。

「それぞれ　個性も性格も違う俳優たちですが、共通しているのは　演技に対する熱意、純粋でデリケートな感受性の持ち主達だということ」。

演技がしたい、お芝居が好きという人は、要チェックの芸能事務所です。