人気俳優を抱える大手芸能事務所、研音。
芸能界きっての実力派俳優に育てることでマネジメント力に定評のある事務所です。
研音が求めるタイプはどんな人物なのか分かれば、憧れの研音に所属することも夢ではありません。
また、その裏で流れる黒い噂や評判についても、これまで10年以上大手芸能事務所にて、俳優・モデルを中心に活動してきた筆者が徹底解説します。
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研音の評判は?
研音は、杉咲花、川口春奈、福原遥らの人気女優、反町隆史、沢村一樹、福士蒼汰、中川大輔、加藤清史郎らの実力派男性俳優が所属している大手芸能事務所です。
多くの活躍女優を輩出して、マネージメント体制が充実している事務所という評判の一方で、一部ではネガティブな黒い噂が囁かれています。
それらのウワサは、本当なのでしょうか。
主演女優が多数所属
研音には、財前直見・山口智子・りょう・天海祐希・菅野美穂といった40代以上のベテラン主演女優から、30代の成海璃子・榮倉奈々・志田未来、旬の主演級女優として活躍している20代の川口春奈・杉咲花・桜田ひより・福原遥・吉川愛・畑芽育まで、幅広いタイプの女優が所属しています。
男女を合わせて、ひとつの事務所の所属俳優だけが出演する映画を作るという試みはほかの大きな事務所でもできそうですが(2010年公開の映画『インシテミル』は出演者全員がホリプロ所属でした)、研音の場合は所属する女優だけで、1本の映画や連ドラが作れそうです。
NHK朝ドラに強い
最近は女優を目指している人や新人女優の多くが、将来の夢は「NHKの朝ドラに出演すること」だと語ります。
研音の所属女優には、朝ドラ(連続テレビ小説)のヒロインを経験したことがある人が5人もいます(山口智子、菅野美穂、榮倉奈々、杉咲花、福原遥)。
それだけ、幅広い年代の視聴者に支持される親しみやすさを持った、演技力のある女優が揃っている証拠です。
また、『とと姉ちゃん』『スカーレット』『ちむどんどん』の3作の朝ドラでヒロインの幼少期を演じた稲垣来泉も、2024年から研音所属となりました。
CMの企画・営業を専門に手がけるグループ会社を持つ
研音に所属する女優は、CMでの活躍も目立っています。
川口春奈は19社のCMに出演して、「2024上半期タレントCM起用社数ランキング」(ニホンモニター調べ)で1位になりました。
研音がCMに強さを見せている理由のひとつに「ケン企画」という系列会社の存在があります。
ケン企画は、CMの企画・制作、マネージメントなどを行う会社です。
CMの企画や営業に携わるグループ会社を持っている芸能プロダクションは、あまりありません。
研音が所属タレントをCMに出演させることに力を入れていることがわかります。
研音の黒い噂は本当?
主力女優のひとりだった江角マキコが「ご近所トラブル」で引退
研音にモヤモヤしたものを感じているネット上の声には、ドラマ『ショムニ』などで活躍して研音を代表する所属女優のひとりだった江角マキコの引退騒動です。
お互いの子どもが同じ幼稚園に通っている長嶋一茂とトラブルを起こしたと週刊誌で報道された出来事が関係しているようです。
江角マキコは、騒動後に研音から独立して個人事務所で活動していましたが、2017年に芸能界を引退しています。
この出来事は、あくまでも彼女個人のプライベートの騒動であり、研音の評価に波及するものではないと考えられます。
若手をバーターで出演させる傾向
ドラマのファンの中には、研音の俳優が主演する作品に同じ事務所の若手を脇役で出演させる「バーター」が多いことに、マイナスな印象を持っている人が少なくないようです。
最近では、福原遥が主演した『18/40』に上杉柊平が出演、天海祐希が主演した『合理的にはありえない』に中川大輔が出演していました。
多くの場合、同じ事務所からの出演は1人か2人で、以前と比べてバーター的なキャスティングは減っているようです。
ケースによりますが、バーター出演の多くは、テレビ局が忖度しているのではなく、同じ事務所でキャストを固めることによって、いろんなリスクを減らせるという安心感のメリットも理由になっています。
研音としては同じ事務所の所属俳優をファミリーとして打ち出す戦略があり、若手にとってはチャンスが増えることにもつながっています。
子役(児童劇団)や他事務所からの移籍組が多い
研音の女優には、ほかの事務所からの移籍組が多いという特徴があります。
成海璃子・志田未来・杉咲花・福原遥・桜田ひより・吉川愛・畑芽育は子役出身で児童劇団や子どもモデル事務所から研音に移籍しました。
菅野美穂、榮倉奈々もほかの事務所からの移籍組です。
プロ野球のFAやトレードと同じように、即戦力となる人を獲得するスタイルですが、芸能界を目指している人たちの間では、「企業の転職のように実力がある経験者だけが求められていて、まったくの新人はなかなか育ててもらえないのでは?」と不安に感じる口コミが流れているようです。
しかし、実際には研音が生え抜きの若手の育成を不要と考えていたわけではなく、育成部門の「けんおん。」(のちに「ネクストジェネレーション」と改称)を設立して、そのメンバーの中から川口春奈(「けんおん。」時代)、大友花恋、水谷果穂、桜田ひよりなどが研音正式所属に昇格しました。
「元研音」女優が他社移籍後にブレイク
研音の育成部門「ネクストジェネレーション」は、会社の組織変更によって2018年3月末に終了となりました。
その時点でネクストジェネレーションに在籍していた人のうち、畑芽育など男女合わせて7名はそのまま研音所属になりましたが、原菜乃華や長澤樹など数名はほかの事務所に移籍。
移籍後に原菜乃華(現在はトライストーン・エンタテイメント所属)が『スズメの戸締まり』で主演に選ばれ、長澤樹(テンカラット所属)もドラマや映画で活躍しています。
ファンの間では「逸材を流出させてしまって、もしかすると見る目がない?」と厳しい見方も聞かれます。
しかし、そういうことではなく、研音は少数精鋭の事務所なので(そのぶん、俳優のお給料はほかの事務所よりも高めとも言われています)、その時点での事務所の方針や本人との話し合いによる選択だったと考えられます。
研音には既に2人と同世代の桜田ひよりが所属しているため、年齢が近い女優でかぶってしまうという一面もあったのかもと分析する関係者もいます。
研音は、どんな事務所?
歴史
研音は母体である研究出版の音楽事業部が独立して、1979年に設立。
1980年代には浅野ゆう子、中森明菜が所属していました。
1990年代に入ってテレビドラマが高視聴率を記録した時代には、唐沢寿明、山口智子、竹野内豊(2021年に独立)、反町隆史らが活躍しました。
系列会社のスリーレッドエンターテインメントには家入レオ、Amber'sなどのミュージシャンや声優の北川里奈、尾崎由香が所属しています。
主な所属若手女優
杉咲花
出典: 研音 - KEN ON
2016年に映画『湯を沸かすほどの熱い愛』で注目を集め、日本アカデミー賞で最優秀助演女優賞と新人賞をW受賞する快挙。
2018年、『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』で連ドラ初主演。
2020年にはNHK朝ドラ『おちょやん』でヒロインを演じました。
川口春奈
出典:研音 - KEN ON
2007年に「ニコラモデルオーディション」でグランプリ受賞。
2011年に『桜蘭高校ホスト部』で連ドラ初主演。
2022年にはSnow Manの目黒蓮と共演した主演ドラマ『silent』が大きな注目を集めました。
福原遥
出典:研音 - KEN ON
小学生の頃から子役として活動を始めて、NHK Eテレで放送された『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』で活躍。
2015年から研音に所属。
2022年にNHK朝ドラ『舞いあがれ!』でヒロインを演じて、人気主演女優の仲間入り。
2024年1月スタートの『正直不動産2』でもヒロインを演じます。
研音が求めているタイプは
都会的なモデル系
事務所所属女優の先輩格の伊東美咲、『Seventeen』の看板モデルから女優として活躍するようになった榮倉奈々など、都会的な魅力があってモデル性の高い「かっこいい」俳優が、男女通じての研音の所属俳優に共通要素のひとつです。
凛とした演技派
成海璃子、杉咲花、吉川愛など、凛とした、存在感がある役柄を得意とする演技派女優も多くなっています。
演技力がある女優が目標で、友だちから「落ち着いているね」と言われる人は研音向きのタイプかもしれません。
まとめ
多くの女優が所属している研音は、少数精鋭の方針なので所属するのは簡単なことではありません。
ですが、ドラマやCMへのプロモーション力が強く、メディアに対する影響力を持っている事務所なので、所属が決まった新人はそれだけで、将来性を秘めた次世代スター候補としての期待感が高まります。
これまで10年以上大手芸能事務所にて、俳優、モデルを中心に活動。
出演はドラマ、映画、雑誌、CM、再現VTR、など多数。
芸能界のリアルな話や売れるためのぶっちゃけ話を中心に書いていきます。