これから司法試験、予備試験を受験する方向けに、通信講座(オンライン講座)の予備校を元受講生で予備試験・司法試験合格者の私がランキング形式で比較しながら紹介していこうと思います。
こういった記事は他のサイトでもたくさんありますが、ほとんどが受講したことない方や司法試験を受けたことがない方が書いているので要注意。
きちんと試験を受けた事がある人の意見を参考にしましょう。
司法試験・予備試験の予備校による通信(オンライン)講座を選ぶポイント
司法試験・予備試験の通信講座予備校を選ぶポイントです。
下記の2点を注意して選びましょう。
- 最短で効率的に合格したいかじっくり時間をかけてやりたいか
- 予備校の料金は自分にとって適正か
1.最短で効率的に合格したいかじっくり時間をかけてやりたいか
まず予備校ごとに特徴が異なるのが、時間をかけて理論を深堀し細かい論点までじっくりやりたいか、重要論点のみ効率的に学習し最短で受かるような試験対策に特化した形でやっていきたいか、このどちらを選ぶかで予備校選びも変わってきます。
各予備校には少なからずこれらの色がありますのでまずはここを明確にしましょう。
ちなみに僕の場合は迷わず最短合格を選んだので、予備試験を1年で合格できるカリキュラムが組まれているところを選びました。
2.予備校の料金は自分にとって適正か
これも当然重要なところです。
予備校の料金は予備校ごとにかなりばらつきがあります。
安いところは50万前後、高いところは130万くらいです。
自分の予算に合わせて適正なところを選択しましょう。
また料金が高いから良い、安いから悪い、というわけではありません。
基本的には大手で通学講座などもあるようなところは通信講座も高いです。
司法試験・予備試験の通信講座(オンライン講座)おすすめランキング
それではさっそく司法試験・予備試験の通信講座予備校におけるおすすめランキングを発表します。
ここでは、講座の質、学習効率、価格など総合的に考慮し順位付けをしています。
6位:LEC
LECは大手で色んな資格試験の予備校として有名なので一度くらい名前は聞いたことあるかな、と思います。
僕のイメージでは公認会計士などが強いイメージ。
通学・通信講座両方に対応しています。
費用は
- 1年スピードマスターコース:978,150円(税込)~
- 1.5年合格コース:1,102,870円(税込)~
となっています。
大手だからか、少し高いかなという印象。
良くも悪くもLECをあえて選ぶ理由が見当たらないのでこの順位にしています。
5位:STUDYing(スタディング)
STUDYing(スタディング)の特徴は何と言っても信じられないくらいの価格の安さです。
予備試験講座が123,200(税込)で受講できます。
もう笑うしかないくらいの破格です。
そうなってくると気になるのが当然これで受かるのか?っていう内容の部分ですが、、、。
まず講義のボリュームやサービスを代表的な各予備校と比べてみると
スタディング | 資格スクエア | アガルート | 伊藤塾 | |
講義時間 | 250時間 | 400時間 | 650時間 | 900時間 |
質問サービス | ✕ | 〇 | 〇 | 〇 |
添削サービス | ✕ | 〇 | 〇 | 〇 |
といった感じです。
講義時間はやはり圧倒的に少ないですね。
またSTUDYing(スタディング)を利用している人で合格したという人を聞いたことがないのと合格実績がどこにも載ってないのでそこらへんはかなり不安。
また添削サービスがないなどサービス全体を見てみた印象として、短答式対策に寄っているのかなという印象なので論文対策には別途別の予備校の講座を取ることが必然的に必要になってくると思います。
それらを踏まえた上でどうするかですね。
4位:辰巳法律研究所
辰巳法律研究所は1973年以降長きに渡り司法試験対策の予備校として続いている伝統ある予備校です。
辰巳法律研究所の原考至先生という講師の方は受講生にも非常に人気があります。
また辰巳の全国模試は、問題と解説のクオリティーがとても高いと評判で、受験する方が数多くいます。
予備試験の講座は「予備試験スタンダードスキーム」という講座が774,000円で受講できます。
45年以上の伝統ある予備校として今でも毎年着実に合格者を輩出していますが、近年は資格スクエアやアガルートアカデミーなど新しく勢いのある予備校に押され、辰巳法律研究所を選ぶ受講生が少なくなってきています。
またこれらの予備校の台頭で合格者数を伸ばせていないのが現状です。
3位:伊藤塾
3位は大手の伊藤塾です。
合格実績も豊富であり司法試験を受験する方であれば一度は検討する予備校。
伊藤塾は校舎も7つあり通学として通うのであれば、1位の資格スクエアに続いておすすめしたい予備校ではあるが、通信講座としては価格面も考慮して3位。
下記の通り伊藤塾は他の通信講座と比較して少々高めです。
コース | 内容 | 料金 |
本科生+リーガルトレーニング(通信) | 本科生+リーガルトレーニングの通信講座 | 1,299,900円 |
本科生+リーガルトレーニング+学習支援(通信) | 本科生+リーガルトレーニング+学習支援の通信講座 | 1,324,900円 |
授業の内容としては細かい論点まできっちり扱うのでとにかくボリュームが多く、2年でカリキュラムを消化することが前提となっている。
時間がかかってもいいからとにかく全てきっちりやりたい、という人には向いてる。
2位:アガルートアカデミー
2位はアガルートアカデミーです。
アガルートアカデミーは通信講座予備校として比較的新しい予備校です。
アガルートアカデミーもこの後1位で紹介する資格スクエアと同じ1年合格カリキュラムの通信講座があり、1番安いプランであれば資格スクエアとそこまで大差はありません。
試験 | 講座 | 内容 | 料金 |
予備試験 | 予備試験1年合格カリキュラム | 予備試験1年合格カリキュラム | 652,960円(税込) |
予備試験1年合格カリキュラム マネージメントオプション (通信指導) |
予備試験1年合格カリキュラム+週1回の通信指導 | 1,292,060円(税込) | |
予備試験1年合格カリキュラム マネージメントオプション (ラウンジ指導) |
予備試験1年合格カリキュラム+週1回のラウンジ指導 | 1,345,960円(税込) |
合格実績においては予備試験の実績が載っておらず、少し不安ですが司法試験においては2020年度に650名の合格者を輩出しています。
1位:資格スクエア
1位は資格スクエアです。
私も実際に資格スクエアを受講して予備試験(2年)+司法試験(1年)に合格することができました。
資格スクエアが1位である理由は、1年での予備試験合格を目指し徹底的に効率化されたカリキュラムと価格の安さです。
これまでの予備校は予備試験を2年かけて合格を目指すカリキュラムが一般的でしたが、資格スクエアでは最大のヤマである論文試験における重要論点を重点的に学習し1年合格でのカリキュラムを組んでいます。
内容もさることながら、価格も一番安い独学プランは498,000円で受講することができます。
プラン | 内容 | 価格 |
独学プラン | こちらは基本的なプランで教材とオンライン講義動画の視聴がセットになったプラン | 498,000円(税抜) |
逆算プラン | 独学プランに加え、問題添削や答練がついたプラン | 798,000円(税抜) |
逆算プレミアム | 逆算プランに加え、月2回テレビ電話にて質問可能なプラン | 898,000円(税抜) |
私が予備試験の勉強を始めるときに、すでに予備試験に受かっている友人がいてその友人に予備校を選ぶなら絶対資格スクエアがいいよ!とおすすめされたからでした。
理由としては、先ほど述べたように重要論点に絞った効率的な学習と価格の安さを実現しており、その友人は後から資格スクエアを知ったらしいのですが初めから資格スクエアで勉強していればあと2年は早く合格することができた、と後悔していました。
これ知っていた人ずるい!って思ったらしいです(笑)
実際に資格スクエアは比較的新しい予備校ですが、近年急速に実績を伸ばしており、2019年度の司法予備試験では全体の合格者が376名でそのうち資格スクエア受講生が147名もいました。(合格者の約1/3が資格スクエア受講生)
これは昔からある予備校と比べて、また新しく受講生がそこまで多くない予備校としては驚異的な合格率です。
そういう意味では私の場合は初めからこの資格スクエアを教えてもらって受講できたので、運がよかったです。
身近にすでに受かっている友達がいるというのは本当に助かりました。
予備校を選ぶなら僕は絶対に資格スクエアをおすすめします。
資格スクエアについて詳しくはこちら
司法試験・予備試験の予備校による通信講座の値段比較
ここでそれぞれの予備校の料金をわかりやすく一覧にしておきます。
予備校 | コース | 料金 |
STUDYing(スタディング) | 予備試験講座 | 123,200円 |
資格スクエア | 独学プラン | 498,000円 |
逆算プラン(添削、答練付き) | 798,000円 | |
逆算プレミアム(添削、答練、月2回テレビ電話付き) | 898,000円 | |
アガルート | 予備試験1年合格カリキュラム | 593,600円 |
予備試験1年合格カリキュラム(週1通信指導付) | 1,174,600円 | |
予備試験1年合格カリキュラム(週1ラウンジ指導付) | 1,223,600円 | |
辰巳法律研究所 | 予備試験スタンダードスキーム | 774,000円 |
LEC | 1年スピードマスターコース | 978,150円 |
1.5年合格コース | 1,102,870円 | |
伊藤塾 | 本科生+リーガルトレーニング(通信) | 1,299,900円 |
本科生+リーガルトレーニング+学習支援(通信) | 1,324,900円 |
司法試験・予備試験の「通信」講座と「通学」講座それぞれのメリット
通信講座で勉強することのメリットは何でしょうか?
僕は大きく分けて3つのメリットがあると思います。
- 時間と場所を選ばず効率よく学習できる
- わからなかったところなど何度も巻き戻して見返せる
- 通学講座と比較して受講料が安い
1.時間と場所を選ばず効率よく学習できる
これは通信講座の最大のメリットです。
すきま時間を利用したり電車に乗っているときなどいつでもスマホやパソコンがあれば学習できます。
勉強する時間の少ない方には通信講座の方がおすすめです。
2.わからなかったところなど何度も巻き戻して見返せる
これもかなり大きなメリット。
僕の場合法律を勉強するのは始めてだったので1回目ではわからないところがたくさんありました。
その都度巻き戻して見返しながら講義を見ています。
また復習する際にももう一度動画を見れるのでその点はかなり大きいです。
むしろ見返せないと勉強捗りません、、、。
3.通学講座と比較して受講料が安い
通信講座は通学講座と比較して受講料が安くなっています。
予備校側からしたら人件費など費用が抑えられるので当然ですが、特に通信講座専門でやっている予備校は相場と比較して半額に近いくらい安いです。
どうしても通学講座が良い!という人でなければ基本的には通信講座の方がおすすめだと思います。
司法試験・予備試験は独学も可能か?
司法試験・予備試験について独学でも可能かどうか気になるところだと思います。
私は初めから予備校を受講して司法予備試験の勉強から始めましたが、やってみた感想としては、独学もできないことはないが予備校を受講して早く受かる方が良い、というのが結論です。
僕の身近な友人で、実際に最初は独学で勉強を始めて論文対策のみ予備校を受講して勉強していました。
最終的に予備試験と司法試験を合わせて6年かけて合格することができましたが、予備校を使えば最低でもあと2年は早く合格できた、、、って言っていました。
理由としては、勉強のしやすさなどはもちろんですが、試験によく出る論点のみを絞って効率的に学習することができるからです。
独学ではどの論点が大事なのか、というのはわかりません。
その点予備校を使えば必然的にそこに重きを置いた学習となっているため、効率よく勉強することができます。
またテキストなどを自分で選んだり勉強法を調べたりといったことも意外と時間がかかります。
予備校を使えば予備試験と司法試験あわせて3年で合格することも可能だと思います。
例えば独学と比較して予備校を使うことによって合格までの期間を2年短縮することができるのであれば、圧倒的に予備校を使うべきです。
僕がおすすめした資格スクエアでは50万円近くで受講可能ですが、2年という期間を50万円で買うことができるのであれば受講するのが間違いなく合理的でしょう。
大人になると実感しますが、1年や2年の価値は50万円どころではありません。
それに弁護士になってしまえば年収500万円は超えるでしょうから、50万円なんて2か月分の給料にも及びません。
そう考えると予備校にお金を払って1年でも早く受かることの方が大事ではないでしょうか?
まとめ:通信講座なら資格スクエアがおすすめ
これまで紹介してきた通り通信講座を選ぶのであれば資格スクエアが断然おすすめ。
価格も安く講座の質や学習効率を考えても一番かなと思います。
実際に僕も受講しましたし。
料金が高くてもいいから時間をかけて細かくきっちり勉強したい人は伊藤塾もいいかもしれません。
最短で効率良く試験に受かりたいのであれば僕は資格スクエアをおすすめします。
今回は以上です。
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司法予備試験→司法試験に合格。現在は法律事務所にて新人弁護士として活動してます。僕が通っていた司法試験予備校について紹介していきます。