女優を目指していると、女優になれる確率はどのくらいなんだろう?と不安になることがあると思います。
私も芸能界を目指し始めたときはそうでした。
女優や俳優になりたい気持ちの一方で、なれなかった時の人生が不安で不安で仕方なく、目指していてもいまいち本気になりきれず、先のことばかり考えていました。
今回はこれまで大手芸能事務所で5年以上俳優として活動してきた私が、「女優になれる確率」というテーマで感じたことを書いていきたいと思います。
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女優になれる確率はどのくらいか?
女優になれる確率はどのくらいなのでしょうか?
女優を目指しているといっても本気で目指している人がどのくらいいるのか、どの程度売れていたら女優といえるのか。
といった基準が非常に曖昧です。
正確な数字を出すことは不可能でしょう。
しかし、テレビなどに出て、ある程度知名度もあり、女優だけで食べていける人を「女優になった」と定義します。
そうすると、女優になれる人は何百人に1人、といった割合ではないでしょうか。
これを見ると非常に厳しい数字であるように思えますが、女優になれる確率について言えることは「単純な確率論ではない」ということです。
私が以前、ワタナベエンターテインメントのオーディションに行った際に言われたこと。
それは「女優や俳優を目指している人は世の中にたくさんいるが、そのうち本気で5年後続けている人はほとんどいない、さらに10年後も続けている人はもっと少ない」ということです。
つまり、女優を目指している人自体はたくさんいても、5年以上本気でやり続けている人はほとんどいません。
さらに10年、それ以上となるともっと少なります。
女優というのはいきなり成功するというよりも長く続け、経験や実績を積み上げ、人脈を作りながら成功する確率を徐々に上げていくものです。
もし、あなたが本気で女優を目指し、やり続けているのであれば女優になれる確率はどんどん上がっていきますし、諦めなければいつか必ずなれると思います。
数字ばかりを気にしてしまうより、自分の行動力で掴みとる方が一番の近道です。
本当に売れたい覚悟がある人は、自分らしさと演技力を磨くことに意識を向けましょう。
芸能界で数年で売れることはほぼありませんが、努力を続ければ夢をかなえることができます。
ここからは女優になる方法と女優として成功する確率を少しでも上げるための方法について詳しく解説していきます。
女優になる方法
それでは、確実に女優としての一歩を踏み出す方法を紹介します。
紹介する方法はあくまで道と考え、叶えられるかどうかはその道で自分がどんな行動をするかです。
自分でしっかりと覚悟を決められる場所を選びましょう。
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芸能事務所に所属する
まず女優になるための第一歩は芸能事務所に所属することです。
フリーで活動することを考えている人がいるかもしれませんが、女優の仕事はほとんどが芸能事務所経由できます。
まれに一般公募でオーディションなどをしているケースもあります。
が、そのほとんどが芸能事務所経由で来るものです。
さらに、実際には役のキャスティングのためのオーディションはそれほど多くなく、バーターなど直接キャスティングされることがほとんど。
ですので、まずは芸能事務所に所属することを最優先で考えましょう。
では芸能事務所はどのように選べば良いのでしょうか?
芸能事務所には、名前も知らないような小さな事務所から有名女優が所属している大手事務所までたくさん存在します。
大手芸能事務所のメリットは、事務所名の認知度が高く信頼があり、仕事や案件が豊富なことです。
そのため、同じエキストラだったとしてもセリフを貰えたり、プロデューサーなど制作スタッフとの繋がりができたりするため、比較的チャンスがあります。
また、業界に太いパイプがあるため情報が豊富で大きい仕事やバーターで(売れている女優と売り出したい女優を一緒に出演させる)お話をもらえることがあります。
反対にデメリットは、所属人数が多いため事務所内でも競争率が高いことです。
チャンスは多いですが、努力を続けていないと事務所内での優先順位も低くなってしまいます。
特に人気の案件は競争率が高いため、チャンスを掴めるようしっかり備えておきましょう。
一方で小さな事務所のメリットは、所属している人数が少ない分、マネージャーとしっかり話ができることです。
自分のやっていきたい方向性や悩み、反対に事務所側の意見など定期的に話す機会が設けられることがあります。
そうすることで、事務所と所属者のすれ違いやトラブルを避け、一人一人に対して熱心なプロデュースが可能です。
また、定期的に話をすることでちょっとした印象の違いに気づいてもらえます。
反対にデメリットは、事務所自体が業界とのつながりも薄いため、案件があまり来なかったり知名度や信頼度が薄いことです。
これは女優として活動するうえでかなり致命的なデメリットといえます。
日本の地上波や映像作品等にオーディションなどはあまりなく、事務所に直接案件が来ることがほとんどですので、大手の芸能事務所の方が圧倒的に有利です。
また、小さい芸能事務所は所属費とレッスン費がかかるケースがあります。
事務所によっては、契約更新費用がかかることも。
さらに、小さい事務所はニュースにもなりにくいため、詐欺事務所やアダルト案件のみを取り扱う所もあります。
大手事務所でも言えることですが、条件や事務所の詳細、実際に所属した人の声を確認してから応募するようにしましょう。
ここまで大手芸能事務所と小さい芸能事務所の違いを見てきましたが、女優として成功したいのであれば、基本的に大手の芸能事務所への所属を目指してください。
理由としては、やはり大手芸能事務所の方が女優としての仕事があるからです。
今売れている女優も大手芸能事務所の女優がほとんど。
大手芸能事務所に所属するのは競争率も激しくかなり難しいですが、女優として成功するために積極的にオーディションを受けてみてください。
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養成所で演技を身につける
芸能事務所に所属する前にまずは養成所に入って演技力を身につけてから、と考えている人もいるかもしれません。
これは必ずしも間違いというわけではありません。
ですが、基本的にはまず芸能事務所に所属し、実際の仕事をこなしながら現場で演技や色々な経験を身につけていく方が絶対にいいです。
いきなり現場でお仕事をするのが怖い、という人もいるかもしれません。
その気持ちはわかります。
しかし、いくら練習でお芝居をやったとしても実際の現場でできるようにはなりません。
なぜなら実際の現場では監督の指示に合わせて柔軟にお芝居をしたり、カメラの位置を意識して動きを変えたりと練習では身につかない要素もたくさんあるからです。
難しそうと思うかもしれませんが、最初のうちは再現VTRの仕事やセリフがほとんどない仕事が多いため、難しいお芝居の仕事が来ることは早々ないので安心してください。
むしろ芸能の世界は若い方が圧倒的に有利ですので、早く事務所に入って少しでも実績を作り、チャンスをつかむことがはるかに重要です。
養成所に話を戻すと養成所には2種類あります。
卒業後に選ばれた人がエレベーター式でその事務所に所属できるか、レッスンのみで終わりかというものです。
養成所から事務所に所属するチャンスがある方は、努力の経過を直接事務所の人に見てもらえるため結果だけではありません。
礼儀、努力、実力、実績を見てもらえるため一発勝負よりチャンスがあります。
また、入所できたときには、ある程度の信頼関係や事務所の人との関係性ができているため、仕事への取り組みもお互い安心です。
レッスンのみの養成所では、お金はかかりますが自分が納得するまで通い続けられます。
演技のみではなく殺陣や舞台の基礎など種類は豊富です。
養成所に通いながら個人でレッスンのみを受ける人もいるため、通い方も自分に合わせて選ぶことができます。
とはいえ、中には怪しい外観の所もあり、一度2人以上で下見に行ってから入会するようにしましょう。
体験レッスンをして検討するのも良い方法です。
どちらの方法を取るにしても自分に合わないレッスン方法も当然あるため、1度挑戦して辛かったから辞める!と考えないようにしましょう。
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芸能事務所の選び方
芸能事務所選びで大事なことは、大手の芸能事務所でかつ新人を積極的に募集しているところを狙いましょう。
大手の芸能事務所の方が仕事が多く、売れるチャンスが圧倒的に豊富であることは説明した通りです。
しかし、大手の芸能事務所は毎月何百通と履歴書が送られてくるため、ほとんどの人は所属できません。
以前、AKB48の総選挙で8位の人でも研音の事務所に所属できなかった、という話を業界の方から聞いたことがあります。
そのくらい大手の芸能事務所に所属することは難しいです。
ですので、大手でもオーディションを積極的に開催し、新人を増やしていこうとしている事務所を狙いましょう。
あとは、色んな事務所のオーディションにとにかく参加してみることが重要です。
他には自分のやりたいことを明確にしましょう。
どんなに大手で仕事をもらえても、自分のやりたいことでなければ挫折をしたり、事務所とトラブルに発展したりしかねません。
自分は何をしたくて、どんな女優になりたいのかを明確にすることで、より目を引く存在となれます。
また、事務所側から見てもどんな仕事がしたいのか分かっていると振り分けやすいです。
流行りに流されず、ブレない軸をしっかり持ちましょう。
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女優になれる確率を上げるには?
ルックスや才能が飛びぬけている訳ではないのに有名な女優も沢山います。
そういう人たちはどんな経験を経て今に至るのでしょうか。
どんなに辛くても負けない気持ちと努力を続けた結果もありますが、他にも必要な要素があります。
必要な要素を知って少しでも女優になれる確率を上げましょう。
人脈を作る
人脈は、役者仲間から現場スタッフ、プロデューサーなど幅広くあります。
しかし、役者仲間から直接仕事につながることは殆どありません。
ですが、演技力や表現の仕方、体型管理、垢抜け方法など同じ目線だからこその刺激をもらえます。
ただ目標の有名人に向かっているよりも、身近な目標から達成した方が向上心も続き、気が付いたら昨年から大きく成長できていることも。
また、現場スタッフやプロデューサーなど制作側と繋がることで、小さな役でも候補に挙げてもらえます。
そのためには現場での礼儀、待機時間でも気を緩ませすぎない、撮影では全力で応えるなどいい加減なことはしないように。
当然、仕事として来ているわけで人脈関係なくしっかり取り組みますが、長時間となると気が緩んでしまうものです。
スタッフも、気が付いていないだけで実は何度も一緒に撮影していたということもあるため気は抜けません。
オーディションに向かうときから撮影が終わり帰宅するまで、些細な所でも人間性を見られています。
マネージャーを味方にする
マネージャーを味方にすると、少し優先的に売り込みをしてくれたり、アドバイスをもらえたりします。
オーディションにマネージャーが同伴する場合、良い意味の裏取引が行われることも。
たとえば、他の事務所の女優を見て、「今持っている案件に合うから出てみないか。ちなみに、うちの事務所の子に合いそうな仕事はある?」など話して仕事を獲得することも度々あります。
そのためには、「この子に仕事を回してあげたい」と担当マネージャーに思われることが重要です。
そうすればチャンスの幅がぐんと広がります。
大手芸能事務所に移籍する
養成所や小さな事務所で経験を積んでから大手の事務所に移籍するのも1つの方法です。
最初から大手事務所に所属ができなくても構いません。
時間がたちドラマなどの作風が変わる、基礎ができている、エキストラのみではなくセリフがある役柄の実績があるなどの理由で所属に繋げられます。
たとえ事務所が自分のことを覚えていなくても、仕事のチャンスは広がるためぜひ挑戦しましょう。
また、大手事務所に移籍することで今まで以上にオーディションが受けられます。
有名人が所属しているということは、有名監督やプロデューサーと繋がりがあるということです。
さりげない役で出してもらえるなど、「試しにオーディション受けてみないか」と誘いを受けることが多くあります。
その代わりに支払いが伴う場合が多いため、しっかりと貯蓄をしたうえで挑戦しましょう。
オーディションに合格する方法
事務所の選び方や必要なことが分かっても、肝心なオーディションに合格しなければなりません。
自分らしさの中にコツを織り交ぜることでよりチャンスを近くに置くことができます。
しっかり頭に入れていきましょう。
女優の実績を積み上げていく
オーディションにおいて、実績は運と実力、信頼が形になったものです。
候補に数人残ったとき、実績があると選ぶ立場としては安心して任せられます。
実績がないから落とされるというのは、単に見た目や実力が低いだけではありません。
どこまで理解していてどこから対応できないのかなど、撮影が始まってから足を引っ張られるのは困るという意味も含まれています。
そのため、最初はどんなに小さな役柄でも自分のやりたいことと合っているなら挑戦していくことが大切です。
信頼と実力を身につけると思って地道に努力を続けましょう。
素の自分で臨む
どの時代にもキャラを作って活動している人がいます。
もちろん、キャラ付けをすることで役柄のイメージが想像しやすく、女優業だけではなくバラエティなど幅広い現場に呼んでもらえます。
しかし、認知度が低い時期は話が別です。
「自分はこういう人です」と見せられないと、何が似合うのかなど見えない部分が多すぎるため、制作側はお願いしづらい状態になります。
見ている人がその世界観に引き込まれ、夢中になるには、役柄としても自然体でいなければなりません。
そのため、普段からキャラを作ってしまうと本来の姿が分からず、自分の魅力が伝わらないという残念な結果になります。
また、スタイルや趣味なども同じです。
嘘をついたり、見栄を張ったりしても衣装合わせや目の肥えている人が多いため、すぐにばれてしまいます。
どうしても見栄を張るのなら、披露しなければいけないときには達成できる程度にしましょう。
例えば、ウエストのサイズを実際より3㎝細く書いたのなら、撮影前日までにはそれを達成、あるいはそれ以上絞る必要があります。
この程度までなら許容範囲です。
事実にできるのであれば、自分の成長にもつながる為全くダメというわけではありません。
しかし、達成できないとただの嘘になるため最初から素を見せることが信頼につながると思いましょう。
なりたい将来像を話せるようにしておく
オーディションでは目標にしている女優(俳優)はいるのか、将来どんな女優になりたいのか、どんなジャンルが好きか(やりたいか)など質問されることが多いです。
中には、そこからさらに深く掘り下げてくる人もいます。
そのため、自分がどんな女優になりたくて何を与えられるのか、そこにたどり着くまでの細かい計画まで立てられると安心して臨めます。
「計画までやる必要あるの?」と思うかもしれません。
ですが、最近は話題性やエンタメ性が重視される作品が多いと感じることはありませんか?
そんな中「私、こんな経歴あるから、何でもできるから」だけでは埋もれてしまいます。
しっかり辿り着くまでに必要なことを書き出して、無理しすぎない程度に計画を立てていくのがカギです。
そうすることでただ焦って怠けてを繰り返すこともなくなり、自分の軸を見失うことも少なくなるでしょう。
ここまでしっかり話せる人は少ないので、これらができると目を引くきっかけになります。
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女優になるのに確率は関係ない
いかがでしたか。
女優になるための確率を考えても仕方がありません。
自分が本当に女優になりたいのであれば、確率など考えずに目指すべきです。
自分の行動次第で確率は引き寄せることができます。
がむしゃらに努力して空回り、挫折するのであれば、その行動力と気持ちを正しい努力の仕方に使いましょう。
どんなスカウトや事務所に頼るよりも、それが一番の近道です。
自分だけの魅力を伸ばしていき、チャンスを掴みましょう。
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これまで5年以上大手芸能事務所にて、俳優、モデルを中心に活動。
出演はドラマ、映画、雑誌、CM、再現VTR、など多数。
芸能界のリアルな話や売れるためのぶっちゃけ話を中心に書いていきます。