一言に履歴書と言っても就職で使う履歴書と、芸能事務所やオーディションに使う履歴書とでは全く異なります。
そのため、どうやって履歴書を書けばいいのか全くわからない人も多いでしょう。
この記事では履歴書のテンプレはあるのか、手書きのほうがいいのか、事務所側はどの項目を重要視しているのかなど、履歴書を書くうえで絶対に知っておきたいことを解説します。
私自身芸能事務に長い事在籍し、採用の裏話を聞いてきた経験があります。
その経験から採用する側の目線で、『面接に進みやすい履歴書』というものを徹底解剖していきます!
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実際に読んでみるとオーディションのノウハウが惜しみなく書かれています。
数に限りがある場合があるので、必ず早めに入手しておきましょう。
芸能事務所へ送る履歴書は何を使えばいい?
芸能事務所やオーディションに送る履歴書にテンプレートはありません。
どんな履歴書を使っても構わないので、インターネットなどでテンプレートを探してくるのも良いですし、コンビニなどで購入した履歴書でも構いません。
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とにかく大量の履歴書の中から、採用担当や審査員の目につかなければいけないので、他の履歴書と同じでは面接まで辿り着けません。
しっかりと書き込んで熱意を伝えるのも良いですし、オリジナリティ溢れる履歴書を作るのも良いでしょう。
中には履歴書をデザイナーに頼んで作ってもらう人もいます。
あまり形式にとらわれず、自分をアピールできる履歴書のテンプレートを見つけましょう。
ちなみにオーディション用に項目が構成されている履歴書も販売されていますので、気になる方は購入してみて下さい。
芸能事務所の履歴書は手書きがおすすめ?
手書きで書くと有利という意見が多いですが、これは必ずしもそうとは言えません。
字があまり上手ではないのに全て手書きで記入されていると、読もうという気が起きないのが現実です。
手書きの字に自信がないなら印刷で十分です。
内容で勝負しましょう。
しかし、全て手書きで履歴書全体をびっしりと埋め尽くされていると熱意を感じるのも事実です。
その時点で目に付きやすくなるので、字に自信がある人は手書きで書くのもひとつの方法でしょう。
芸能事務所やオーディションの履歴書の書き方とは
芸能事務所に送る履歴書のテンプレートが見つかったら、早速履歴書を書いていきましょう。
芸能事務所に送る履歴書に必ず必要な情報は以下のものがあります。
- 個人情報(住所、氏名など)
- サイズ(身長、体重、スリーサイズなど)
- 学歴・職歴・芸歴
- 免許・資格
- 趣味・特技
- 好きな芸能人
- 志望ジャンル
- 自己紹介・自己PR
- 志望動機
- 家族構成
- 保護者の同意 ※未成年の場合
この情報は履歴書を書く上で必須の情報です。
それぞれ項目の書き方とその注意点を紹介していきます。
個人情報欄(住所、氏名など)
個人情報とは名前や住所、氏名、電話番号のことを指します。
もし既に芸能活動を開始しており芸名がある人は芸名と本名の両方を記載しましょう。
電話番号とメールアドレスは何度も確認しましょう。
昔は住所に合否の連絡がきましたが、今はほとんど電話かメールです。
間違っていた場合、事務所側が連絡をとれません。
サイズ(身長、体重、スリーサイズなど)
身長や体重、スリーサイズは採用を考える上で非常に重要な要素になるので、間違いのないよう記載しましょう。
できるだけ直前に採寸して、正しいサイズを記入しましょう。
絶対に嘘はつかないように!
必ずバレますし、バレた時の印象最悪です。
学歴・職歴・芸歴
学歴は入学と卒業の年月日を記入し、在学中であれば何回生か記載しましょう。
職歴はアピールできると思ったらアルバイト歴でもいいのでどんどん書くべきです。
採用担当のなにかにひっかかる可能性を上げていくことが重要です。
既に芸能活動をしている人は自分の出演歴を記載しましょう。
ただ出演歴を並べるだけでなく、どういったポジションで出演したのか、出演したイベントはどういった規模だったのかを詳しく書きましょう。
ダンスやボーカルのレッスンを受けている人はそれも記入できます。
代表的な出演歴をピックアップして、嘘をつくのではなく、事実を出来るだけ魅力的に見えるように記入することが重要です。
免許・資格
免許と資格は意外に重要な項目です。
特に俳優志望の人は免許証の有無で役の幅が変わってきます。
その他にもおもしろい資格や免許は積極的に記載していきましょう。
趣味・特技
趣味と特技はその人のひととなりがわかる重要な項目です。
面接の際に一番話がふくらむのが趣味と特技の項目だったりするため、自分がしっかりと話せるものを書くべきでしょう。
私が今まで見た面白いなと思った特技としてこういったものがありました。
- 1分間で着物の帯の締め方5種類披露
- 一瞬で場の空気を変える
- 手品(プロとして活動経験あり)
- 亀甲縛り
こういった特技は採用担当の目に止まりやすいですし、なんだかちょっと会って話を聞いてみたくなりますよね。
面接で実際に披露できるものだと尚良いです。
ただモノマネや一発ギャグはおすすめしません。
こういったお笑い系の特技はレベルがかなり高くないと、面接の時に披露して大変な空気になります(笑)
好きな芸能人
この項目にただ単純に自分が好きな芸能人を書くのもいいですが、できれば自分が目標とする芸能人だと理想です。
なぜ好きなのか、どういったところが好きなのか、その人に近づくためにどういった努力をしているかなどを記載できるといいですね。
志望ジャンル
今後どういう活動をしていきたいかを記入しましょう。
以下のジャンルが代表的なものです。
- 俳優
- グラビアタレント
- モデル
- 歌手
やはり採用する側からすれば、事務所に入ってからどういう活動をしたいかしっかりとしたビジョンを持っている人を採用したくなります。
自己紹介・自己PR
自己紹介と自己PRでは、自分なりの言葉で自分をPRしていきましょう。
芸能関係の仕事をしたことがない人も、もし自分が芸能事務所に入ったらどういう活躍ができるのか、どういう目標を持ってやっていくのかを遠慮せずにアピールしていきましょう。
遠慮して平凡な自己紹介になってしまうのが一番ダメなパターンです。
自分に自信がある人は魅力的に見えるものです。
自信を持ってインパクトのある自己紹介・自己PRを書いていきましょう。
志望動機
志望動機の項目には事務所やオーディションに応募した理由を具体的に書いていきます。
なぜその事務所でないとダメなのか、なぜそのオーディションに受かりたいのかを自分の言葉で、丁寧に記入しましょう。
志望動機は熱意が伝わりやすい項目ですが、他の人と被りがちです。できるだけオリジナリティを意識しましょう。
自分の思いをしっかりと言葉に出来るように、何度も見直して志望動機を作っていくことをおすすめします。
家族構成
家族構成の項目には自分を含めた家族構成を記入していきます。
具体的には両親と兄が1人の場合
- 父、母、兄、本人
と記載すれば問題ありません。
保護者同意欄
もし応募する本人が未成年者の場合、保護者の同意が必要です。
応募する際に保護者のサインをかならず貰いましょう。
内緒で応募しても、事務所の所属が決まったタイミングで保護者の同意は必ず必要になります。
そのため履歴書の段階からしっかりと話し合って、同意を得ておくべきです。
自己紹介・自己PR、志望動機が特に重要!
芸能事務所の履歴書に必要な項目は数多くありましたが、そのなかで最も重要なのが自己紹介・自己PR、志望動機です。
自己紹介・自己PR、志望動機は採用する側もかなり重要視する項目です。
この項目を書く際に気をつけてほしい点が以下の3つです。
- 具体的に書く
- 簡潔に書く
- 自分の言葉で書く
それぞれの点について詳しく解説していきます。
具体的に書く
どれほど熱く思いを込めて書いても、具体的でなければいけません。
自分に何ができるのか、その事務所で何を成し遂げたいのか、なぜその事務所でなければいけないのか、具体的でなければ読む人には届きません。
簡潔に書く
また長々と書くのも逆効果です。最後まで読んでもらえなければ意味がありません。
長く書くなら原稿用紙10枚分書くなど、採用担当もちょっと笑ってしまうくらい突き抜けていればアリです!
自分の言葉で書く
自己紹介・自己PR、志望動機はネットを探せばいくらでもテンプレートが存在します。そういったテンプレートに沿ってかかれた文章は読めばすぐにわかります。
そしてそういった履歴書はよほどのことがない限り面接まで辿り着くことはありません。
数多の履歴書の中から見つけて貰うために、自分の言葉でオリジナリティのある自己紹介・自己PR、志望動機を作成しましょう。
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芸能事務所やオーディションの履歴書の写真はどうする?
芸能事務所の履歴書で必要な写真は2種類です。
- 全身写真
- バストアップ(上半身)
これは就職用の履歴書と大きく違うところでしょう。
証明写真機では全身写真を撮ることができないので、知り合いに頼むか、スタジオで撮ってもらう必要があります。
おすすめはスタジオでの撮影です。
お金はかかりますが写真は非常に重要です。スタジオではヘアメイクもしてもらえますし、プロの撮影機材と技術で撮ってもらえます。多少の出費は覚悟してスタジオに頼むのが良いでしょう。
また履歴書から写真がはがれてしまった時のために、写真の裏には名前を書いておきましょう。
全身写真
全身写真はつま先から頭の先まで写っている必要があります。
全身の場合ポージングが必要になるため、すこし恥ずかしいと思いますが鏡の前でポージングの練習をしましょう。
カメラの前って本当に緊張するので、ポーズはあらかじめ決めて、できるだけ自然体で撮影に臨むことを強くおすすめします。
服装に関しては、予算と相談ですがスーツと私服の2種類は必ず撮っておきたいところです
バストアップ(上半身)
あまり聞き慣れないかもしれませんが、バストアップは上半身の写真のことです。
主に顔や表情の確認をするための写真なので、できるだけ自然な笑顔で撮りましょう。
人は顔は左右差が存在します。そのため自分の顔がより良く見える角度というものがあるので、鏡の前で研究してみることをおすすめします。
芸能事務所やオーディションの履歴書の送り方
履歴書を完璧に書き上げても、送り方を間違ってしまえば台無しです。
まずは当たり前ですが、事前にHPでしっかりと宛先を確認しましょう。採用担当の宛先がある場合はそちらへ送りましょう。
またなんども履歴書を折るのは良くありません。読みやすいようにできれば折らずに、折るとしても1回までにしましょう。
できるだけ綺麗な状態で採用担当に読んでもらえるように、クリアファイルに入れておくことをおすすめします。
封筒の表には宛先と『履歴書在中』と赤文字で書き、裏面に自分の住所を書いて、郵便局へ持っていきましょう。
まとめ:芸能事務所やオーディションで目に留まる履歴書を作ろう
芸能事務所やオーディションで履歴書を送るときに一番意識すべきことは、相手の立場に立ってどういう履歴書が目に留まるか?ということを考えることです。
一番はやはり写真による見た目です。
なので写真は手を抜いてはいけません。
次に年齢やプロフィール。
自分ならどういう履歴書の人と会いたいか、をよく意識して履歴書を作成するようにしましょう。
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これまで10年以上大手芸能事務所にて、俳優、モデルを中心に活動。
出演はドラマ、映画、雑誌、CM、再現VTR、など多数。
芸能界のリアルな話や売れるためのぶっちゃけ話を中心に書いていきます。